インスリン注射の注射針と打ち方と打つ場所
糖尿病1型になって2年ほどで毎日インスリン注射を打っています。インスリン製剤は超速攻型と持効型の2種類使用しており、1日1〜4回自己注射をしています。打つ瞬間は今でも毎回緊張します。
針を刺す時の痛みは針の太さの影響も大きいです。私はペン型のインスリン製剤がカートリッジ式のものを使用しています。同じペン型でもインスリン製剤のカートリッジと注入器が一体型のものもあります。カートリッジ式の方が値段が少し安いのでこちらを使用しています。
針は、ペン型注入器用注射針「BDマイクロファインプラス32G×4mm」を使用しています。以前は「BDマイクロファインプラス31G×5mm」を使用していました。(32GのGはゲージのことで針の太さのことで数字があがるほど細くなります。4mmは針の長さです。)31G×5mmの針の時は毎回痛みを感じることが多かったです。糖尿科がある大きな病院に入院した際に32G×4mmの存在を知り、自己注射の針を変更しました。32G×4mmは本当に細く短いので痛みを感じることはかなり少なくなりました。31G×5mmを使用しているのであれば、32G×4mmへ変更して少しでも痛みへのストレス軽減をおすすめします。針の変更について主治医に相談されてみてはいかがでしょうか。また、針を刺す際に皮膚をつまんで打つように教わっていましたが、今はつまんで打たないといわれました。つまんだ方がインスリンボールができやすいといわれました。
私は基本的にはお腹に自己注射をしていますが、お腹の周り、へその近く、お腹の下はどこまでなのか今でも迷いがあります。またこれまで打ってきてすごく痛い時と全然痛くない時があります。どうしたらできるだけ痛くなく打てるのかと思っていました。そこで打ち方について痛みをできるだけ感じない方法を医師に教わりました。痛みを感じる痛点は直径0.1mmで皮膚に点在しています。それを避けて打てば痛みはありません。打つ時にお腹に針をちょんちょんと軽く当てて痛みがない場所を探して針を指すとだいぶ痛みがなく打てるようになります。たまに痛くないかなって刺したら痛かったり、インスリンを注入しているうちに痛くなってきたりとかはあります。それはもうしょうがないって諦めます。探って打つのをやっていなかった時は毎回ドキドキで打っていました。ぜひちょんちょんやってみてください。下記はどの部位にインスリン注射するのか参考までに載せさせていただきます。
引用元:メディマグ.糖尿病
引用元URL:https://dm.medimag.jp/column/193_2.html
ではまた。
合併症、シックデイ、低血糖について
糖尿病で気をつけること
- 合併症
- シックデイ
- 低血糖
他にもありますが大きくは上記3つです。それぞれ簡単に説明していきます。
合併症
糖尿病には3大合併症があり、神経障害、網膜症、腎症があります。
神経障害とは、高血糖により、手足の神経に異常をきたし、手足にしびれや痛みなどの感覚異常があらわれることです。痛みが慢性化し、進行した結果、足潰瘍や足壊疽となり、下肢切断となる場合もあります。糖尿病などが原因での下肢切断は毎年約1万人以上といわれています。
網膜症とは、眼球の奥にある網膜の血管が高血糖の悪影響を受けて眼底出血をおこし、視力障害をひきおこすことです。網膜症で毎年約3,000人が失明しているといわれています。
腎症とは、高血糖により腎臓の外側にある血管が壊れ、血液中の老廃物が溜まったり、アルブミンが尿中に漏れ出る状態ことです。悪化すると人工透析が必要になります。毎年新たに3万人以上が人工透析療法を始めており、そのうちの4割が糖尿病腎症によるものといわれています。
シックデイ
シックデイとは風邪などの病気になることで、この時に糖尿病の人は高血糖になったり、低血糖になったりと血糖値が乱れやすくなるので注意が必要です。
低血糖とは血糖値が下記イラストのような数値まで下がると自律神経の反応により症状がでることです。血糖値が30mg/dL以下になると昏睡状態になり、死亡することもあります。
低血糖の初期症状のうちにブドウ糖を10g含むもの、砂糖10g、ブドウ糖を含むジュース150〜200mのいずれかをとり、15分たっても症状の改善がなければ再度糖分をとり、それでも改善がない時は医療機関を受診します。
引用元:2021 Eli Lilly Japan K.K. All Rights Reserved.
引用元URL:https://www.diabetes.co.jp/dac/coexistence/insulintherapy-lowglucose
糖尿病1型は、3つの中では低血糖に一番気をつけなければいけません。主な原因としては、食事の量や時間、過度な運動、インスリン注射の量です。
私も低血糖は何度か経験していますが、初期症状でも辛く、血糖値が上がっても倦怠感が残りしばらく動けない状態になります。寝ている間に低血糖になることが一番怖いです。リブレをつけていると夜中の血糖値の状態もわかるのでデータを元にインスリンの量を調整できるので安心だと思います。
FGMであるFreeStyleリブレについて
私は血糖値測定にはFreeStyleリブレを使用しています。
リブレの特徴
・間質液中のグルコース(ブドウ糖)濃度を服の上からでもリーダーをかざすだけで測定できる。
・グルコース値が15分ごとに保存され、リーダーにはグラフで表示される。
・センサーは14日間で使い捨て。
・センサーはつけたまま入浴、シャワー、水泳もできる。
・SMBGも可能で正確な血糖値を知りたいときは測定できる。(穿刺器具とリブレ専用の電極が必要。)
・パソコンにソフトウェアをダウンロードするとレポートの作成もできる。
センサーの箱の中には上記写真の2つが入っています。
この2つをセットして二の腕に装着します。
真ん中に太い針があり、針の中に細い針金のようなセンサーが入っており、腕に当てて押し込むと針とセンサーが刺さり、センサーだけ残り、針は抜かれます。
ガチャンという音とともに衝撃がくるくらいで痛みはほとんどありません。
センサーは直径35mm、厚さ5mmの白く丸いプラスチックみたいなかんじです。
この白い部分に下の写真のリーダをかざすと血糖値が表示されます。
リブレは2017年9月から「血糖自己測定器加算」の項目で保険適用されましたが、2020年4月より「間歇スキャン式持続血糖測定器」という項目になりました。この保険適用にはインスリン注射を1日2回以上打っている患者さんが条件となります。
糖尿病患者ではなくても楽天で購入することもできます。
ではまた。
日本糖尿病学会ではFreeStyleリブレを用いた自己血糖管理法、間歇スキャン式持続グルコース測定の略称を2021年9月にFGMをiCGMに変更し、2021年12月に「isCGM」へ変更しました。
血糖自己測定の種類
糖尿病患者で、インスリンの自己注射が必要な場合は、簡易血糖測定器を使用して血糖自己測定を行います。
血糖自己測定を行うことで自分の血糖の変化を確認し、インスリン注射の量をコントロールしたり、主治医の治療計画に役立てます。
今回は簡易自己測定の種類と特徴をご紹介したいと思います。
血糖自己測定SMBG(Self Monitoring Blood Glucose)とは、自宅などで専用の穿刺(せんし)器具で指先に傷をつけて血をだし、血糖測定器で採取して血糖値を測定します。
持続グルコースモニタリング(CGM:Continuous Glucose Monitoring)とは、皮下に刺した細いセンサーにより皮下の間質液中の糖濃度(間質グルコース値)を持続的に測定することで、1日の血糖変動を知ることが出来る医療機器のことです。
血糖値と皮下の間質グルコース値はほぼ同じなので、1日の血糖値の動きが持続的に視覚的にわかります。CGMには、プロフェッショナルCGMと呼ばれるものと、パーソナル(リアルタイム)CGMと呼ばれるものがあります。注意点としてCGMは、自身で指先などに針を指して測定した血糖自己測定(SMBG)の血糖値で補正する必要がありますので、血糖自己測定が不要になるわけではありません。
①プロフェッショナルCGM
センサ―は1週間程度装着できますが、センサーを抜去してから記録されたデータをコンピュータで読み取るので、“今、その時”の間質グルコース値がわかるわけではありません。医療機関で読み取ることから、プロフェッショナルCGMと呼ばれます。血糖自己測定ではわからない血糖変動が明らかになるので、今の治療法が上手くいっているかどうかを見ることができます。②パーソナルCGM(リアルタイムCGM)
常時、直近の間質グルコース値が表示されるCGMです。患者自身が、リアルタイムに血糖変動を見ながら生活することができるので、パーソナルCGM、もしくはリアルタイムCGMとも呼ばれています。
日本では、インスリンポンプに付属したタイプのパーソナルCGMが使用できます。
フラッシュグルコースモニタリング(FGM:Flash Glucose Monitoring)は、CGMと同様に皮下の間質グルコース値を持続的に14日間測定できるセンサーを上腕に留置し、ICカードのように、センサーにリーダーをかざすことでその値を確認できる医療機器のことです。
指先から血液を出して値を確認する(較正といいます)必要がないので、かざすだけで間質グルコース値の確認ができます。
リアルタイム CGM との違いは、リアルタイム CGM では常に画面に間質グルコース値が表示されますが、FGM ではかざした時だけに値の確認ができることです。
また、リアルタイム CGM では、アラート(電子音)で低血糖や高血糖を教えてくれますが、FGMにはその機能はありません。
引用元:認定特定非営利活動法人日本IDDMネットワーク
簡単にまとめるとSMBGは血液から血糖値を測定し、CGM、FGMは間質グルコース値で血糖値を測定します。
SMBGは、血液中の糖濃度を直接採取して測定し、正確な血糖値をだします。
CGM、FGMは、間質液(細胞と細胞の間に存在する液体のこと)中に含まれるグルコース(ぶどう糖)の濃度を持続的に測定し、血糖値に換算して値をだします。そのため、間質グルコース値は血糖値の変化より5~10分のタイムラグがあると言われています。間質グルコース値は、正確な血糖値ではないため、正確な血糖値を測定するにはSMBGでの測定が必要になります。
次回はFGMについて詳しく触れたいと思います。
それではまた。
糖尿病とはどんな病気なのか
はじめまして。
私は約2年前に30代後半で糖尿病1型を発症しました。
糖尿病1型になってから、糖尿病について担当医とたくさん話し、独学でも勉強してきました。その中で、疑問に思うことや、チャレンジしてみたいことがあり、それを発信してみたいと思いブログをはじめました。さらに糖尿病に関する記事なども掲載していきたいと思っています。
糖尿病とは大きく分けて糖尿病1型と糖尿病2型があります。
糖尿病2型は世間でよく耳にする糖尿病です。
すい臓で作り出すインスリンの量が少ないか作られたインスリンが十分に作用しない状態です。
原因は、生活習慣、遺伝などで40歳以上で発症することが多いです。
治療には、適切な食事指導と運動を続けながら、薬による治療を行います。
糖尿病1型とはインスリンがほとんどでない、または全くでない状態です。
原因は、正確にはわかっていませんが何らかの原因ですい臓の一部が破壊されて発症します。
痩せ型の人がなりやすく、小児期に発症することが多いです。
治療には、インスリンを自分で注射します。
糖尿病1型は、進行速度により「劇症1型糖尿病」「急性発症1型糖尿病」「緩徐進行1型糖尿病」の3種に分けられます。
厚生労働省の「患者調査」(2015年)によると、糖尿病患者数は316万6,000人とのことです。糖尿病患者のうち約95%が糖尿病2型、約5%が糖尿病1型といわれています。
インスリンとは、すい臓から分泌されるホルモンの一種です。糖の代謝を調節し、血糖値を一定に保つ働きをもっています。
まずは糖尿病について簡単に説明させていただきました。